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成立背景

台湾におけるBDSMは近年変化の一途を遂げている。SM関連の概念・用語は翻訳され台湾国内のSM愛好者たちにも広く知られている。ネット上での付き合いに始まり、SM関係のチャットルームや掲示板は続々作られ、中には定期的なイベントを開催しているものもある。ネット以外の場でも、BDSMをライフスタイルの一部として楽しむSM愛好家は多い。このようにSMに対する関心が高まるにつれて、サド/マゾ、ドム/サブ、トップ/ボトムといった役割分担、そしてそれぞれに伴う責任と義務について広く話し合われている。さらにさまざまなメディアでも「SM」という言葉は以前にも増して頻繁に取り上げられている。メディアはある種の誤解を引き起こす事も多々あるが、メディアにより自らの性的嗜好を見つめ直し、さらにSM的アイデンティティに目覚める人々も少なくはない。

このような観点から、もともとSEX-KKCity上のBBSでSMについて語り合っていた我々は、BDSMのコミュニティを台湾においても目に見える形で確立する時期に来ていると判断したのである。これが我々が「皮縄愉虐邦」を設立するに至った経緯である。

命名と願景

「皮縄愉虐邦」は台湾におけるBDSM愛好者たちが目に見える形で語る事ができる可視的コミュニティとなり、そのためのムーブメントとを牽引する事を願っている。BDSM愛好者たちに、さまざまなイベント情報だけではなく、関連する技術や法律上の問題、医療事項などについて適切に情報を提供したいと思う。ここは、人々が自由に自らの経験や意見について自由に語り合える場でもある。我々はディスコースを構築し、組織的に活動を行う事により、我々が存在するための力を得る事を願う。

また「皮縄愉虐邦」は、一般の人々への架け橋ともなり、そこを通じBDSM愛好者の声が「バニラの人々(訳注:SMといった逸脱していると『される』嗜好を持つ人々とは異なる、ごく普通と『される』人々」のもとに届く事も願っている。そして他の抑圧されている性的マイノリティの人々とも協力してお互い支援しあえるような活動を行う組織となりたいと思う。

マンチ・ミーティング

「皮縄愉虐邦」では、毎月「マンチ(munch:インフォーマルな会合の事)」を定期的に開いています。たいてい台北市内の普通のレストランやカラオケ店で行われますが、時には台湾南部でも開いたりします。

私たちのマンチはカジュアルでフレンドリーな雰囲気のもと、普通のレストランで開かれています。そして参加する人がお互いを知る場となる事を意図しています。ジェンダー、人種、国籍を問わず、BDSMに興味のある人なら大歓迎です。日程や場所はウェブサイトで告知されます。これまでのマンチの様子や写真は、「Munches section」でご覧下さい。

マンチに参加したいと思う方は、[email protected] にメールを下さい。